FC2ブログ

スポンサーリンク

Hiroki Sato

Hiroki Sato

「三年前のお薬でも、ちゃんと効くんだね。びっくりびっくり。」


「一緒に病院に行って、新しい薬もらってこような。」


そんな古い薬を飲んだなんて、こっちがびっくりびっくりだ。
もし俺が側にいたら絶対に飲ませないのに。



「佐藤さんって、ほんと心配性だね。」

助手席で無邪気に笑う結美。

「結美の事しか心配しないよ。」

「どーして心配するの?」

「大事だから。」

「どーして大事なの?」

「大好きだから。」



にぱー



一瞬可愛いと思ってしまったが、今日はそれどころじゃない。

俺は早急に結美を病院に連れて行った。



「先生がね、同じお薬全部処方してくれたの。良かったぁ。」


結美は、薬に頼りがちな所がある。
それはそれで心配だけど、辛い思いをさせるのも避けたい。

症状が治まったら服用をやめるように言われたらしいから、小まめに体調を聞いて俺が止めてやらないと。
念の為とか、安心したいからとか、結美は何かしら理由をつけて飲み続けそうだから。


本当に心配性だな、俺は。



「佐藤さん。」

「ん?」

「迎えに来てくれてありがと。バスで行くの、少し不安だったの。」

「こんな雨の中、一人で行かせられないよ。」

「大事、だから?」

「そうだよ。」


そう言って頭を撫でると、嬉しそうに、また結美は笑った。


関連記事

スポンサーリンク

Posted by

Comments 0

There are no comments yet.

Leave a reply