FC2ブログ
それだけでいい
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

それだけでいい

4
「佐藤さん、見て見て。海、とっても綺麗。」強い日差しに弱い結美はお気に入りのサングラスを掛け、嬉しそうに振り返りそう言った。結美が見つけたのは、光が綺麗に反射して波で揺れている水面。しばらくその世界に釘付けになるだろうと思い、俺は笑顔で応えた後、釣り竿のセッティングを始めた。後ろ姿を見ていても、結美が喜んでいるのがわかる。それが、何より嬉しかった。会話も少なく、ゆったりとした時間が静かに流れた。釣...
海へ
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

海へ

6
「なんか、口の中が、変。」昼に食べた料理、少し生姜の味が強かったからかな。「そこに飴があるよ。舐める?」「うん!」車のダッシュボードをガサガサと探すと、飴を発見。のど飴と書かれたのを口に入れる結美。すると。「なんか、入浴剤の味がする・・・。」「不味い?」「うん。ちょっとだけ。」「じゃ、本当に入浴剤かもしれないね。」「え。こんな小さいのがあるの??」ある訳がない。そう心の中でツッコミ、俺が笑っている...
プラトニックな関係
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

プラトニックな関係

0
「もう、だめだよ。」「何が?」「こういうことしちゃ、もうだめ。」「どうして?」「佐藤さんの身体、壊れちゃう。」「大丈夫だよ。」「佐藤さんの大丈夫は、全然あてになんない。」そう言って、俺の胸にそっと手を当てる結美。「もう、するの、やめよ?」俺が黙ったまま髪を撫でると、「もう、いっぱい抱いてもらったから。」その笑顔が優しくて、可愛くて。つい、抱きしめてしまう。心配性な結美。どうやら、結美も俺を溺愛して...
そうは言っても
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

そうは言っても

0
俺の部屋で眠っていた結美が、もぞもぞと動き出した。「おはよう、結美。」「おはよ。」「まだ眠い?」「ううん。大丈夫。」ベッドの上で隙間なく抱き合い、唇を重ねる。寝起きで低くなっている結美のテンションに合わせ、静かに寄り添う。「何処か、行こうか。」「佐藤さん、どっか行きたい?」「どっちでもいいよ。」「私も。」まだ気怠さの残る声と吐息が、いつもより艶っぽい。「じゃ、もう少しこうしていようか。」「うん。で...
心を鬼にして
go to page

Click for getting more details about this entry.

read more

心を鬼にして

2
おれがおもうこと 「デートの宿題」昨日、俺に宿題を出した先生から、待ち合わせの場所に到着する直前にメールが。「寝ちゃう」「。」も顔文字も打てないほど眠いのか。困ったな。可哀想だから寝かせてやりたいが、今日は心を鬼にしよう。「もしもし?」「あ・・・どしたの?電話なんて・・・。」「今眠ったら逢えないよ。もうすぐ着くから、頑張って出ておいで。」「はぁい・・・。」時間帯を問わず、結美は突然睡魔に襲われる事...